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2008.12.21

研修医制度の改革素案について

17日の総合試験中のことですが、臨床研修医制度についての改革案についての報道になりました。



現在、4年生。つまりちょうど卒業する頃に今回の臨床研修制度の改革案が現場に反映されるかもしれないわけです。そんなわけで、全くの他人ごとでもないわけでそれなりに興味深く、その素案の内容を読みました。

これまでの2年間行われてきたスーパー・ローテートが実質1年間に短縮され、2年のうち後半の1年間を専門科で研修というのが今回の大きな変更点。




つまり
 2年間の初期研修期間が実質1年間に短縮され、後期研修が1年前倒しされる


ことになりそうです。




この改革案の意図は、
 大学病院での研修医という“単純労働力”を確保したい
ということなのかなぁと、この改革案を知った時にすぐにわかりました。

現行の臨床研修医制度の前の研修医というのは、卒業と同時に医局に入局していました。
それが、2年間のすべての診療科を回り、2年目の後半は研修医が研修したい診療科を選択できるという仕組みになっていました。

そして今回の改革案ですが、、
現行と旧制度の折衷案みたいな印象を受けます。

あくまで制度の形こだわっただけの改革案。現時点の大学病院が抱えている問題の解決策としての“改革”なんでしょうね。別に研修医の育成に関しては、特に考慮にいれてないんだろうと思いました(現行制度の是非も賛否両論ですよね。。)。



まぁ、率直な感想として
 “命令に従順な二等兵が欲しいんだろうなぁ。”
と感じました。



あと、地方病院と都市部病院間で研修医に支払われる賃金格差も是正するそうです。地方病院は、研修医を呼び寄せるエサとして、高額の給料が支払われています。そういう部分を是正していくんでしょうか。それよりも研修医制度で定められた金額を払ってない研修病院はちゃんと払うような是正もあるんでしょうかね(うちの大学とかね・・・・。)。

地方から都市部へ流れ込む研修医を抑制する案もあるらしいですね。


そう考えると、医師の勤務先を制限するという、時代も時代ならあの学生紛争の火種になりそうな過激な案だと感じるんですけど・・・・・。

まだ全体像を把握したわけでもないし、この改革案が決定したわけでもないのでなんとも予測の範囲を超えないのですが、、僕の思うところは、


“一度開いたパンドラの匣(はこ)はもう閉じられない”


ということです。


若手医師の大学離れという大きな流れは変わらないのかなぁと思います。

大学病院がいいと思う人は大学病院に戻るでしょうし、必要性を感じない人は離れていくでしょう。すでに前例ができてしまった以上、制度(枠組み)で抑制するには限界があると僕は思います。よっぽど強力に制限する枠組みをつくらないとキビシイと思います。



どうやら卒後から研修の流れは卒業後で一区切りをつけるのではなく、医学部6年間→初期研修2年間→後期研修3年間という流れで連続した医師育成を大学単毎にカリキュラムを作っていく傾向にあるようです。



そういう医師育成システムが試行錯誤している中に僕たちの境遇は大きく左右されそうですね。



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