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2006.07.20

A級戦犯合祀問題

今日の新聞各社一面は衝撃的だったですね。

昭和天皇の証言から、

それまで、現在靖国問題の大きな焦点の一つでもある「A級戦犯合祀」問題が、30年も昔にもそれなりの懸案になっていたということです。

A級戦犯とは、

太平洋戦争後の敗戦国日本の戦争犯罪を裁く目的で開かれた、極東国際軍事裁判において、「平和に対する罪」について有罪判決を受けた犯罪人のことを指します。決して、刑の重さがアルファベット順というわけではないところが、混同しやすいところですが、そうではありません。

なぜ、A級戦犯が合祀される経緯についても、その当時からいろいろと当時から悶着があったらしいですが、僕はよくはわかりません。

僕なりには、戦争犯罪の罪を負ったからこそ、その犯罪人は死刑になったのだから、その犯罪人は死ぬことによりその罪からは解放されると思っていたのですが、そうとも限らないようです。

そしたら、死刑という極刑に服してもなお、本人は罪から解放されないみたいです。

そこんとこの意味は正直僕には理解できませんね。そういう点では、非常に不自然な感覚に襲われます。明快な論理では片付けられない部分がどうしても存在するようです。

A級戦犯合祀という問題に関しても、

必ずしも「A級戦犯=死刑」ではないこと。

A級戦犯となったが、死刑判決は受けず、その他の有期刑に服し、その後自然死した人も合祀されていること。

そもそも、靖国神社の合祀対象は、簡単に言えば、戦争において戦死した者のみが対象者であること。

一度合祀された祭神は、分祀できないこと。

など、いろいろとこの問題に関連した、付属問題がたくさんあるようです。

ボクもこのことに関しては明確な意見をもてないでいます。

終戦から半世紀以上経ち、世間では、戦争は過去のものとなりつつあるとは思うのですが、こういう問題がいまだ根強く残っていることからも、まだまだ、日本の「戦後」というのを、国自体もそして、僕たちの深層に横たわる歴史的な国民意識もまだまだ消化できていないのかもしれません。そして、僕たちは直接体験していない太平洋戦争に対しても、一定の総括を示すことができずに、世代間に受け継がれていくという、心にトゲを刺さったような感覚で、日本人として生きてゆかなければならないということです。

これは、将来の国家的または国民的アイデンティティーに大きな影を落とすはずで、現に今もその影響をモロに受けている状態でしょう。

無関心でいられれば苦労はないんでしょうけどね。

だけど、そういう鈍感な感覚ではとてもこれからの情勢を生き抜くのは難しいかもしれません。

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コメント

裁判で有罪になっても、刑を果たせばそれでクリアだよ。欧米的な感覚ではそれがフェアってもの。だから処刑後までも犯罪人扱いするのはなんというか、中韓のいいがかりだよ。政治家連中が靖国に祭られる資格「戦争で戦死した」をクリアしているかって問題はあるけどね。そこは当時合祀した人の判断ミスだったと思う。だって戦死じゃないじゃん。どう考えても。たくさんの人を戦死に追いやった人なだけだろ。それにしても昭和天皇の意見は衝撃だよね。
第一印象は「最高責任者が腹も切らずにのうのうと生き残って、人のことをいえる立場かよ」って思ったけど。

投稿: hirai | 2006.07.20 23時52分

靖国問題は、
基本的には刑の執行した時点でその人の罪は清算されることと合祀されることは別問題だと考えた方がいいみたいだね。
昔の人が軽率な行動を取った尻拭いを今になってさせられてるという感じだなぁ。

投稿: さえもん | 2006.07.21 03時12分

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