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2006.01.12

捏造について思ふこと

ここ最近、ES細胞論文捏造疑惑が取り沙汰されています。

とうとう、大学の調査委員会が黄教授のES細胞に関する全ての研究を

捏造(ねつぞ~)

と結論づけました。

これで、間違いなく黄教授はこの業界から抹殺されることになります。

特にクローン胚からES細胞が作製できるという、ものすご~く画期的な内容をうそぶいていたわけで、この黄教授の研究内容を参考にして、世界中の大学の再生医学分野の設備投資の計画を立てていたわけですから、その損失額は途方もない金額になることでしょう。

ウソをつくなら、もっと小さなウソをつきなさい! ・・・・・こりゃちょっと違うかな

それにあまりにもウソがでか過ぎ。こういう結果は遅かれ早かればれてしまうことに気づかなかったのでしょうかね~。そういう点でこの黄教授という人はヌケてます。

今日の記者会見で、その罪を部下に着せようとしてますが、

画期的な発見をするということはそれなりの常識を覆すということです。

学会などで、その分野の最先端を行く研究者達が、途方もない質問を浴びせてきます。彼らは基本的にその研究結果を疑って襲いかかってきますから、それに耐えうる理論武装をしていかなければいけません。その理論武装を支えるためにも、やはりcriterion(条件)を変えて様々な比較実験をしなければいけません。

今回、そのまま部下の発表を鵜呑みにしてしまい、その内容をそのまま論文にしてしまったというのが彼の言い分。こういうことを言っている人は、正直、研究者の能力は

ゼロに等しい

と思います。はっきし言って間抜けですね。

さらに論文でfirst auther(執筆者:一番左側にある名前のこと)であるとしたら、その内容全てに関して責任を持たなければいけません。会見ではその責任を放棄してます。

アナタはナニモノなんですか?

そういうイイとこ取りをしようとする人の末路ですね。

は以前僕も捏造を発見したことがあります。

あんまり詳しくは面倒なので話しませんが、数年前に発表された論文と同じ条件でシュミレーションを行っても、その論文通りの結果にならないのです。しょうがなく指導教官にその結果を持っていったら、

「やっぱりね・・・・おそらく君の結果が正しいんだと思うよ。。」

と言われました。

理由を聞いたら、

君の結果の方が結果が汚いから・・・」

とよく分からない返答をされたのを今でも憶えています。

その数年前に発表された論文の結果があまりにもキレイすぎたのが研究者たちの疑惑を呼んだわけなんです。

それはこの分野だけに限ったことかもしれないし、内容によってはキレイな結果が出るかもしれませんが、今回はそういう顛末だったわけで・・・・。

今回のES細胞の捏造とは研究手法が根本的に違うのであまり参考にならないかもしれません。

まぁ

ウソはいけないということです。

どの業界でもそれは同じですよね。信用を失ったら人間おしまいですから。。。

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コメント

ウソはいけません。。
結局自分の首をしめる事になるということが分かりやすく理解できる事件かも・・・

投稿: つの | 2006.01.13 01時54分

まさしくですね。
やっぱインチキしたらバレます。
科学者は自然科学に対して純粋でなければいけません。

投稿: さえもん | 2006.01.13 20時33分

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